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平和の特使としてチャンドラ国へ派遣されていたシンドバッド(カーウィン・マシューズ)は、王女パリサ姫(キャスリン・グラント)と共に、バグダッドへ向かっていました。その途中、食糧補給の為に立ち寄った島に上陸したシンドバッドたちは、巨大な顔がある洞窟から、サイクロプスに追われて逃げてくる男、魔術師ソラク(トリン・サッチャー)を助け出します。
一行はバグダッドに戻ったものの、ソラクは騒動の最中に無くしてしまった魔法のランプを手に入れたく、バグダットの太守とシンドバッドに島に連れて行ってほしいと申し込むのですが、巨人のいる島への危険な航海は許されません。そこでソラクはパリサ姫を小人に変えてしまい、治すためには島に棲むロク鳥の卵の殻が必要だと言います。
やむなくシンドバッドは再度島に向かっての航海に出発するのでしたが…。
映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加です。この企画は映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、通常は1本決めてから観るのですが、今回は同じテーマということで特別企画です。
企画名は「第6回真冬のファンタジー企画」です。
SFもファンタジーに含まれていますが、広すぎるので個人的には純粋なサイエンス・フィクションは除外して、不思議要素の入っているSFのみ含もうと思っています。(^^)
企画5回目に観たのは、「シンドバッド 7回目の航海」です。
シンドバッドの物語は「千夜一夜物語」の中の1つとして知られていますが、実は本来のアラビア語の写本には存在しなく後に付け加えられた物語です。
また、物語では7回目の航海が最後の物語だったので、この作品は8回目ではないかと思いますが、ちょっと謎なところですね。いろいろと諸説があるのでしょう。
ここに登場するシンドバッドは、船乗りの船長ではありますが、バグダッドの王子的存在でした。太守が自分の息子のように思っていると言っていたので、正当なる家柄ではないのかもしれません。まぁ、あまり関係ないんですけど、とにかく彼の冒険の一つってことですね。(^^)
【ここがいい!】
・レイ・ハリーハウゼンの特撮モノだけあって、サイクロプス、小人、ロク鳥、ドラゴン、骸骨兵士など楽しませてくれます。この骸骨戦士との戦いが昇華されて1963年「アルゴ探検隊の大冒険」の大人数での戦いに引き継がれていくんでしょうね。
・大弓が別の役に立つとは皮肉な話。
・人間火あぶり!!そんなシーンがあったとは!
・ロク鳥の子供がカワイイ。
・ランプの精の能力が、まだ子供の為か微妙なのもいいですね。(^^;
【ここは問題かな?】
・ドラゴンの首輪を引っ張って通れるようになる(おそらく首が絞めつけられて炎も吐けないのかな)アイデアは面白いですけど、だれでも首絞められるのは「門」としてどうなの?しかもソラクさんはドラゴンに命令することもできるので、そのまま洞窟に放っていれば侵入者も来ないでしょうに。
・ソラクさん、ランプを探す時にガチャンガチャンとうるさ過ぎ。馬鹿なの?
【一言いいたいコーナー】
・劇場公開時のタイトルは「シンバッド七回目の航海」です。
・ソラクさんがランプを使って何をしようとしていのかははっきりしませんでしたけど、彼が頼んでも頼んでも、シンドバッドたちは彼の頼みは聞き入れられません。でも、王女の為ならシンドバッドは行動します。
・そりゃ根底には悪い心もあったかもしれませんけど、何度も裏切られたソラクさんが怒るのは無理なかったような気がします。(_ _) 本当、なんだか彼が可哀そうな気がしました。
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