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世界はゾンビが蔓延し、生き残りの人間たちはいったい…フロリダ州の郊外の貯蔵基地でゾンビの研究をしているサラ(ロリー・カーディル)たちは、今日も市街地に出て人間を探すものの、いるのはゾンビばかりでした。
貯蔵基地は、ほとんどの部分が地下で建設されており、そこでは研究チームと軍人チーム、そしてどちらにも属していないヘリのパイロットのジョン(テリー・アレクサンダー)と無線技士のビリー(ジャーラス・コンロイ)がいました。
サラの恋人でもある軍人のミゲル(アントン・ディレオ)は、この仕事に精神的に参っていましたが、仕事を休むわけにもいかず従事していました。
その日、サラたちが基地に戻ってくると、軍人のリーダーであったクーパー少佐が死んでおり、その後を引き継いだローズ大尉(ジョセフ・ピラトー)は前任者よりも傍若無人でした。
ローズは一向に成果を出さないのに、彼らが研究チームのためにゾンビを捕獲するという作業で自分の部下達が亡くなっていることに苛立ちを覚えて、研究チームと対立していました。
研究チームのローガン博士(リチャード・リバティー)は、ゾンビを飼い馴らすことが可能だと、バブ(ハワード・シャーマン)と名付けた男性ゾンビの事を説明しました。その事に一縷の望みを見たのか、ローズも少しの猶予を与えることにするのでした。
しかし、そんな時に、捕獲時のミゲルのミス(実際には捕獲用の道具の老化)から2人が死に、ミゲルもまた腕を喰われるという事件が起こってしまいます。
この事件をきっかけとして、サラたちとローズ達の溝は決定的なものとなり、さらにローガン博士がバブの食事に死んだ部下の身体を食べさせていたことを知ったローズが激怒して博士を射殺してしまいます。
一方、生きることに絶望を感じたのか、ミゲルは自分の身体をおとりとして敷地外のゾンビ達を基地内に入れてしまうのでした。
脱出を阻まれてしまったローズたちが次々とゾンビたちのえじきとなっていく中、サラたちも脱出口を求めて地下を彷徨っているのでしたが…。。
映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加です。この企画は映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、通常は1本決めてから観るのですが、今回は同じテーマということで特別企画です。
企画名は「第7回 夏のきもだめし企画」です。
企画4回目に観たのは、「死霊のえじき」です。
ジョージ・A・ロメロのゾンビ3部作の第3作目と言われている本作では、もうゾンビの数が生き残りの人間の数をはるかに上回っています。作中の博士の計算比率によるとなんと40万対1となっています。
この作品の見どころは、人間の肉を食べるというゾンビの本能以外に、独自の意思を持って動くことができるゾンビの存在でしょう。今や、いろいろなゾンビが登場していますが、当時はかなり特異な存在でした。
残酷描写も前作「ゾンビ」からパワーアップ。ただ、仲間意識が強くって死ぬとかなり悲しかったところがあったのですが、本作ではそういう感情が湧き出るところが無かったのは残念ですね。
しかし、実に恐ろしきは人間かな。
【ここがいい!】
・この手の映画での見どころはやっぱり人間の死にざまでしょうか。(^^; その点においては、水準以上の出来でしょう。
・博士はマッドな典型で、研究のためにはなんでもやってきます。
・ローズさんの切れっぷり、お陰でラストの死にざまには溜飲が下がりますね(最終版はここをカットしちゃいかんでしょー)。
【ここは問題かな?】
・ラスト端折りすぎかな。(^^;
【一言いいたいコーナー】
・今回鑑賞したものは「最終版」というもので、これは実は残酷描写が抑えられており、軍人たちが死んでいくところとかも途中からカット、口にピストルを入れて自殺するシーンもカット、最後にローズが生きながら…という部分もカットというなんとも消化不良な!当然ながらBGMも切れてしまうためなんともお粗末な出来でした。
というわけで、「最終版」というものはオススメしません。(^^;
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