2005年(KING KONG)
監督:ピーター・ジャクソン
製作:ジャン・ブレンキン、キャロリン・カニンガム、フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
音楽:ジェームス・ニュートン・ハワード
伝説が蘇る!全てはこの映画のために。1933年、世界恐慌の中、ニューヨークの喜劇女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は、館も閉鎖となり仕事もなくなっていました。
そんな彼女がリンゴを盗ろうとしたとき、助け舟をだしたのがカール・デナム(ジャック・ブラック)でした。彼はB級映画監督でしたが今日の試写会で彼の腕を見限ったスポンサーたちから逃げ出し、企画していた冒険活劇を撮ろうと降りてしまった女優の代わり(4号サイズの合う女性)を探していたのです。これだと思ったデナムは脚本を新進劇作家のドリスコル(エイドリアン・ブロディ)が担当していることをエサに、彼女をまんまとロケ隊に参加させるのでした。
こうしてデナムはほんの15ページほどのプロローグを書いて、逃げ出そうとしてたドリスコルも騙し、スポンサーからも逃げ出し、撮影隊を乗せたヴェンチャー号はニューヨークを出航しました。
仕方なく執筆を開始するドリスコル、しかし彼の客室はなく、なんということか船底の動物のオリの中で書く羽目に。
当初、アンのこともただの新人女優と思っていたドリスコルでしたが、船での撮影を見ているうちにしだいに彼女に引かれていくようになっていきます。
デナムは進路がスカル(髑髏)島であることを船長たちに明かし、恐れる船員たちをしりめに船は霧の中に入って行きました。おりしも無電でデナムに逮捕状がでていることを知り引き返そうとした船長でしたが、一行の前に黒々とした島の影が見えてきました。
海は荒れ、巧みな船長の操舵にも関わらず船はついに座礁してしまいます。
大騒動の船をよそにデナム、アンたち撮影隊は島に上陸、骸骨だらけの島に入って行きました。髑髏島とはよく言ったものです。
ところが無人だと思われた巨大な壁のある遺跡のような建物の中、突然襲ってきた原住民に撮影隊は、次々と殺され、デナムもあわやと思われたとき、颯爽と登場した船長たちのおかげで、一行はなんとか船に逃れます。が、船にまで追いかけてきた原住民はアンを拉致し、トレ・コングと呼ばれる島の主に捧げられる生贄にされるのでした。
誘拐されたことを知ったドリスコルたちはすぐさま巨大な壁へ向かいます。しかし原住民を追い払ったときアンの姿はもうどこにも見当たりませんでした。唯一コングの姿を見たデナムは撮影機の用意を…。
船長が許可した時間は24時間。
ドリスコルたちはアンを救出すべく、密林の中にはいるのでしたが、そこはさながら原始の世界、ブロントサウルスの大暴走に巻き込まれたり、コングの怪力で谷底に落とされたりと一人、また一人と人命が失われていくのでした。この世界にあって彼らの力は無に等しかったのです。
そんな中、映写機を回していたデナムはついにフィルムも駄目にし、あることを決意します。
一方、コングに拉致されたアンは、彼女の動作にコングが興味を示していることに気づきます。そして隙を見て逃げ出したアンは、何頭ものV-REXに追いかけられ、それを助けてくれたコングの力をも目にします。死闘が終わったとき、アンの胸中に去来するものはいったい何だったのでしょう、山の頂で夕日を一緒に眺めるアンとコング…そこには他人には理解できない心の交流が確かにあったのです。


「
キング・コング(1933年版)」の2回目のリメイクです。監督はあの「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン。「ロード…」のときにも思ったのですが、この人の作品はアクションシーンの観せ方が非常にうまく、とくに乱戦には特筆すべきものがあるようです。
今回は序盤は人間ドラマがメインですが、意外とその部分も面白い。特にやっぱりジャック・ブラックの起用がよかったのではないでしょうか。役柄が変われどこのノリは「
スクール・オブ・ロック」のときと同じ、自分のしたいことを何がなんでもやる!そのためには「嘘も方便」なでしょうか、口からぽんぽん飛び出す言葉は、まったく同じでした。(^^;
さて今回の作品は1933年版を主眼に置いてあるだけあって、スカル島の話がメインといわんばかりに凄かったですね。
やはり単純に恐竜を出すだけでは注目されませんし、何か違う方法でアクションをということでしょうか。あのブロントザウルスの大暴走、しかもその中でさらに小型の恐竜が襲ってくるという念の入れよう。ただあの状態でほとんど人が死なず、しかも恐竜よりも速く走っていたりとちょっとおかしいだろう!というのもあるのですが、アクションのハデさに誤魔化されて、それでもOKかなって。
さらにツタを使ったV-REXとの戦いも、怖いのですがちょっと笑ってしまう独特な演出で、これもOKかな。
ちなみに谷にいる昆虫軍は、1933年版でカットされたところを作りたかったのでしょうか。ここはなかなかグロテスクでした。
ジミーの行動にも驚きました。絶対当たると思いましたが…船長も格好良いし、この辺りは惨劇がありながらもなんとご都合主義なのかなって。
これだけなら単なるモンスター映画なのですが、1976年版の要素も含まれており、コングとアンとの交流が描かれています。
作品自体3時間枠の長時間なので、こういう心情が少しずつ変化して行くところはよかったです。
特に島の夕焼けとニューヨークの朝焼けが見事にマッチしているところはさすがです。しかもアンはほとんど声を出していません、2人とも行為と目の表情だけで判りあえるようになったのが、かえって安っぽい言葉をかけるより何倍もよかったと思います。
これだけの交流があったために、アンはコングが見世物になったときにも姿を出しません。
同じモンスターものとはいえ、1933年版と今回のものとでは、ラストの言葉は同じでも明らかに違う意味での締め括りとなりました。人間はあくまでも異質なものを排除しようと動きますが、コングはアンを守るために、アンはコングを守るために行動したところが、1933年版とはまったく違うところです。
相容れない世界で出会ってしまった2人、悲劇はコングだけにあるものではなく、アンもまた悲劇的な一人だったのです。
【一言いいたいコーナー】
・それにしても一等航海士ドリスコルが作家だったりしたものの、コングが恐竜の口を裂いてぱくぱくさせるところとか、エンパイアの上での飛行機との戦い、最初のタイトルバックなど念のいったリメイクだと思いました。
・原住民…いったいどこへ行ってしまったのでしょうか!
・軍隊はアンの存在をなんとも思っていないようですね。これは今回初めてのことです。凍った湖で滑る2人はいいシーンですが、急に人がいなくなったのは変ですし、ああいうことをしていたらアンがいることも判るだろうに…それでも砲撃ですから、なんともはや。
・こりないデナムは絶対にまたスカル島に行きそうです。あの昆虫一匹でも十分元が取れそうですし。(^^;
・アンディー・サーキスは「ロード…」でゴラム役だった人ですが、今回はコック役とコング役としても参加しています。彼の表情や目がコングに起用されているんですねぇ。

1933年「
キング・コング」
1933年「
コングの復讐」デナムが再び島でコングの息子に。復讐ではない。
1976年「キング・コング」リメイク1回目(大筋は同じ)、感動もの。
1986年「キング・コング2」落ちたコングの心臓が!+メスコング登場、悲しすぎる!
2005年「
キング・コング」リメイク2回目、アクションが凄すぎる感動もの。

肉球ブログ(アニーさん)の「
「KING KONG キングコング」」
徒然なるままに・・・?(soratukiさん)の「
「182.『キングコング〜KING KONG〜』みちゃった!(^^)!」」
オッサンの映画感想(オッサンさん)の「
キングコング/KING KONG (2005)」
Cinematheque 5+(|―|/‐\|\/|さん)の「
KING KONG -キング・コング-」
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